〈現役情報〉
116期卒団生のためのフェアウェルコンサートに出席して

記事掲載日:2021.03.10

2021年37

116期卒団生のためのフェアウェルコンサートに出席して

B会理事長 森島敏夫


3月6日土曜午後16時から、同志社大学寒梅館ハーディホールにて「第116期卒団生のためのフェアウェルコンサート」が開催されました。
コロナ禍が続くなか、同志社大学では学内施設への一般人立ち入りを禁止しており、今回のフェアウェルコンサートには、平成8年卒でOB会監事の谷本啓商学部准教授の計らいによりOB会から1名だけ出席が許され、OB会を代表して森島のみが参加して祝辞を述べてまいりました。
古川智也幹事長をはじめ7名の卒団生は前代未聞のコロナ危機にあって、よくぞ定期演奏会を開催してグリークラブの歴史を途切れることなく守ってくれました。心から誇らしく思います。
残された新4回生から2回生は全員で19名となりました。今春の入学式後のオリエンテーションも中止となり、今までのような勧誘活動が困難になっています。現役の新歓担当者ともすでにSNS等を活用した勧誘活動に向けた話し合いを始めています。
今後ともOB皆さんのご理解とご支援をお願いいたします。

当日卒団式典にて卒団生の皆さんへ述べた祝辞を以下に掲載させていただきます。

『本日、同志社グリークラブを卒団する7名の皆さんに、グリークラブOB会の会員950名を代表して心からお祝いを申し上げます。
そして、OB会を代表して「ようこそ同志社グリークラブOB会へ」と歓迎の言葉を送ります。
今年は、同志社グリークラブ創部116年目でしたので、今日の卒団生は、第116期卒団生と最近は呼ばれるそうです。
この第116期卒団生は、百年を超える同志社グリークラブOBのなかでも、おそらく未来永劫にわたって語り継がれる学年になろうかと思います。
新型コロナ感染が拡大して、卒業式も入学式も取りやめとなった春に最上級生となり、ほぼ一年間予定していたステージすべてが消失してしまいました。
そうしたなかで、誰もが今まで経験したことがないあらゆる艱難辛苦を払いのけて、やっとの思いで、117日に京都コンサートホール大ホールにて、 みごとな演奏で第116回定期演奏会を開催して、同志社グリークラブの歴史をつないでくれました。多くのOBが、君たちの努力と、あきらめない強い気持ちにエールを送っています。
加えて、百年の歴史のなかでも「インターネットで定期演奏会をライブ配信する」という新しい歴史の一ページも加えてくれました。
おそらく、五十年、百年のちに、「あの新型コロナウイルス感染が世界中に拡大した2020年、その年に定期演奏会を開催して、今や当たり前になったネット配信を最初に始めた学年が第116期卒団生、令和3年卒の7名だった」と語り継がれることでしょう。
7名の諸君の活躍を、我々OBもたいへん誇らしく思います。
どうぞ胸をはって、これからも「私があの116期卒団生の一人です」と自己紹介してください。
 皆さんは、これから社会に出て、また大学院などでの学業にますます活躍されることでしょうが、今日から皆さんお一人おひとりが「同志社グリークラブOB」という名刺を、心のなかに持つことになります。
 なにもその名刺をひけらかす、みせびらかす必要はないでしょうが、私は今まで、心のなかで「私は同志社グリークラブOBだ。はずかしい行き方はできない」「先生方に教えていただいたことを大切に、一所懸命に生きよう」と念じ続けてきました。
これからの皆さんの人生がより豊かなものになるよう、心に「同志社グリークラブOB」の名刺をしっかり持ち続けて、四年間と同様に、基本を大事にしながらも、それ以上に新しいことにチャレンジする精神を忘れないようにしていただきたいと切に願います。
結びといたしまして、卒団生皆さんの人生が、ますます実り多いものとなりますよう、健康で、願わくは将来共に同じステージで歌うことができますよう、心から祈念いたしまして挨拶といたします。
本日は誠におめでとうございます』

以上


黒いスーツは今年の卒団生